「年金って、どれくらい受け取れば元が取れるの?」
これは、多くの人が気になるポイントですよね。老後の資金計画を立てるうえで、「年金を払った分を回収できるのか?」という疑問を持つのは当然です。
実は、公的年金はある程度長生きすれば支払った保険料の元が取れる仕組みになっています。では、具体的に何歳まで生きれば元が取れるのか、そして受給開始年齢の選択でどう変わるのかを詳しく見ていきましょう。
年金の「元が取れる年齢」の目安
公的年金には、国民年金(老齢基礎年金)と厚生年金があります。それぞれのケースで、元が取れる年齢を見てみましょう。
① 国民年金のみ(自営業・フリーランスなど)
国民年金だけに加入している場合、元が取れるのは75歳前後が目安とされています。
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例えば、40年間保険料を納めた場合、支払総額は約800万円(2024年時点での月額約1万6500円×480カ月)。
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65歳から月額約6万6250円の年金を受け取り始めたとすると、10年後の75歳で支払った金額と同額を回収できます。
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75歳以降は、受け取る分がプラスになっていく計算です。
② 厚生年金に加入していた場合(会社員・公務員など)
厚生年金の場合、加入期間や給与額によって受給額が変わりますが、基本的には70歳~75歳頃で元が取れるケースが多いです。
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厚生年金の受給額は国民年金よりも多いため、国民年金単体よりも元を取るのが早い傾向にあります。
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例えば、平均的な厚生年金受給額である月14万円(基礎年金+厚生年金)を受け取る場合、約8~10年で支払った保険料分を回収できます。
このように、年金を受け取り始めてから約10年が「元を取るための目安」となります。
受給開始年齢による違い
年金は受給開始年齢を繰り下げることで、1カ月遅らせるごとに0.7%増額され、最大で42%アップ(70歳開始)できます。そのため、長生きするほどトータルの受給額が増えます。
| 受給開始年齢 | 月額受給額 | 元が取れる年齢 |
|---|---|---|
| 65歳開始 | 100% | 75歳前後 |
| 67歳開始 | 約114% | 76~77歳 |
| 70歳開始 | 約142% | 78~80歳 |
例えば、「70歳まで繰り下げた場合、80歳前後で元が取れる」という計算になります。もし90歳以上まで生きれば、結果的に受給総額が大きく増えることになります。
具体的なケーススタディ
ケース1:65歳から受給する場合
65歳で年金を受け取り始めたAさん(国民年金のみ・月額6万6250円)。
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75歳時点で、約400万円を受給 → ほぼ元が取れる。
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85歳まで生きると、約800万円を受給 → 支払額の約2倍に。
ケース2:70歳まで繰り下げた場合
70歳から受給開始したBさん(国民年金のみ・月額9万4000円)。
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80歳時点で、約1100万円を受給 → ほぼ元が取れる。
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90歳まで生きると、約2000万円を受給 → かなり得をする。
このように、長生きすればするほど年金の受給額は増えていきます。
まとめ:年金で元を取るには?
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国民年金のみの場合 → 75歳まで生きれば元が取れる
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厚生年金ありの場合 → 70~75歳で元が取れる
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繰り下げ受給すると、受給額は増えるが元を取る年齢も遅くなる
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長生きすればするほど、受給額が増え「得」になる
つまり、年金を「お得」に受け取るには、健康的に長生きすることが最も重要です。
「年金で損をしたくない!」という方は、健康寿命を延ばす工夫や、生活費とのバランスを考えた受給プランを立てることが大切ですね。
あなたの年金、いつから受け取る?
ぜひ一度、シミュレーションしてみてください。将来の安心のために、最適な受給タイミングを考えてみましょう!
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