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退職金としての「企業年金」一時金と年金、どちらを選ぶべきか?

「もうすぐ退職。今まで一生懸命働いてきた分、そろそろゆっくりしたいなぁ」
そう思いながらも、頭の片隅に浮かぶのが“お金”のこと。特に、企業年金の受け取り方をどうするかという悩みは、意外と多くの人にとって大きなテーマではないでしょうか。

「一時金として一括で受け取った方がいいのか?それとも年金のように毎月もらった方が安心なのか?」
人生の節目である退職後に待ち構えているこの選択。今回は、企業年金の受け取り方についての基本から、実際に選んだ人のリアルな体験談、そして選択のポイントまで、じっくりとお話ししていきます。

◆ 企業年金ってそもそもなに?

まずは、企業年金の仕組みについて軽く触れておきましょう。

企業年金とは、退職金制度の一環として企業が従業員のために用意している年金制度のこと。主に次の2つのタイプに分かれます。

  • 確定給付企業年金(DB):会社が将来の受給額を保証してくれるタイプ。

  • 確定拠出年金(DC):会社と自分が拠出したお金を運用し、その運用結果によって将来の受取額が決まるタイプ。

どちらの制度にしても、退職後に一時金として受け取るのか、毎月の年金として受け取るのか、自分で選択するケースが多いのが特徴です。

◆ 一時金と年金、それぞれのメリット・デメリット

さて、ここで気になるのが「一時金」と「年金」、どっちが得なの?ということ。正直に言えば、「人による」というのが答えです。でも、その“人による”の部分を深堀りしていけば、自分にとってベストな選択が見えてきます。

【一時金として受け取る場合】
◎メリット
・退職所得控除を活用でき、税制面でかなり有利になるケースも
・住宅購入、ローン返済、起業など、まとまった資金が必要な場面に対応しやすい
・自己管理が得意なら、投資や資産運用に回すことで資産形成が可能

△デメリット
・一度に大きなお金を管理する必要があり、計画性が求められる
・万が一の医療費や介護費など、将来の予測が難しいと不安材料にも

【年金形式で受け取る場合】
◎メリット
・定期的に一定額を受け取れるため、家計の見通しが立てやすい
・生活費の心配が減り、精神的な安定につながる

△デメリット
・所得税や住民税、社会保険料の課税対象となるため、手取りが少なくなる可能性
・退職所得控除が使えず、税金面では不利なケースも

このように、どちらにも一長一短があります。だからこそ、自分のライフプランに照らし合わせて慎重に判断することが大切なのです。

◆ 実際に選んだ人のリアルな声

では、実際にこの選択を経験した人たちは、どんな思いで決めたのでしょうか?ここでは2人の体験談をご紹介します。

【ケース①:一時金で人生設計を立て直した60代男性】

「退職金2000万円、最初は年金形式でちょっとずつもらおうかと思ってたんです。でも、退職所得控除の計算をしてもらったら、“この金額なら税金がグッと抑えられますよ”ってアドバイスされて。それで一時金に決めました」

そう語るのは、都内で30年以上勤め上げた元会社員の男性。退職後は、郊外に中古住宅を購入してリノベーション。残った資金で趣味だったカメラ関係の副業を始め、今ではゆるやかに仕事をしながら、充実した毎日を送っているそうです。

「お金って、あるときにどう使うかが大事なんですよね。退職直後のタイミングだからこそ、自分の生活を見直すいい機会になりました」と笑顔で語ってくれました。

【ケース②:年金形式で安心感を得た主婦歴30年の女性】

一方、年金形式を選んだのは専業主婦だった女性。夫の退職を機に家計を見直すことにし、企業年金を月額で受け取るプランにしました。

「正直、大きなお金を一度にもらっても、どう使ったらいいかわからなくて。それよりも“毎月〇万円”って決まっている方が、家計簿もつけやすくて安心なんです」

ただし、年金収入が増えたことで、住民税や介護保険料の負担が増えてしまったという点は、思わぬ誤算だったそう。

「“もらった分だけ使える”と思ってたけど、実際は手取りが減ってたりして。年金受け取りも、税金のことはちゃんと調べた方がいいなと実感しました」

それでも「安定した収入がある」という心の余裕が、日々の暮らしの安心感につながっているようです。

◆ 受け取り方を選ぶコツと考え方

企業年金の受け取り方を決める際に大切なのは、“将来のお金の流れ”をできるだけリアルに描いてみることです。

・これからの生活費はいくらくらい必要?
・介護や医療など、不確定な出費への備えは?
・自分はお金を管理するのが得意?それとも計画的にコツコツ使う方が合ってる?
・税制優遇はどう活用できる?

こうした問いを自分自身に投げかけながら、家族ともしっかり話し合うことが、後悔しない選択につながります。

さらに、可能であればファイナンシャルプランナーなど専門家に相談するのもおすすめです。最新の税制や運用のアドバイスをもらうことで、選択肢の幅がぐっと広がることもあります。

◆ 最後に:後悔のない選択をするために

退職金の一部として受け取る企業年金。それは、長年の働きに対する“ご褒美”であると同時に、これからの人生をどう生きるかを考えるための“きっかけ”でもあります。

一括で受け取って自分の夢を叶えるのもよし。定期的にもらって、穏やかに暮らすのもまた素晴らしい選択です。大切なのは、他人と比べるのではなく、“自分にとってどちらが合っているか”を見極めること。

未来の自分が「あのとき、あの選択をしてよかった」と思えるように。少し立ち止まって、自分らしい選択をしてみてくださいね。

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