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年金の追納のメリットとデメリット

「年金の追納、しておいた方がいいのかな…?」

ふと「ねんきん定期便」を手に取ったとき、そんな考えが頭をよぎったこと、ありませんか?たとえば20代の頃、学生納付特例を使っていたとか、収入が少なくて保険料を免除・猶予してもらっていた方。気づけば「このままだと、年金もらえないかも…」という不安が胸をよぎる瞬間があるかもしれません。

そんなときに登場するのが「追納」という制度です。

■ 追納ってそもそも何なの?

ざっくり言うと、過去に免除や猶予された年金保険料を、あとから“さかのぼって払える”制度。つまり、過去に支払っていなかった分を“今”払うことで、「払ったことにする」わけですね。

でも、ここで大事なのは、「ただ払えばいい」って話じゃないこと。追納にはメリットもあれば、正直ちょっとためらうようなデメリットもあるんです。だからこそ、損得だけでなく、「自分にとって必要か」をじっくり考えることが大切になってきます。

では、ひとつずつ見ていきましょう。


■ 追納のメリット:未来の安心は、今の行動から

  1. 受給資格を確保できる安心感

まず大きなポイントは、「無年金リスクの回避」です。老齢基礎年金をもらうには、原則として10年以上の保険料納付期間が必要です。もし、免除や猶予を受けた期間を追納せずに放置しておくと、受給資格を満たせない可能性も…。

以前、こんな話を聞きました。

「20代の頃に学生納付特例を使ってて、すっかり忘れてた。でも、40歳で定期便を見たら“納付済み期間が8年”しかなかった。年金もらえないかもって青ざめて、慌てて2年分を追納。やっと10年を超えて、正直ホッとしたよ」

この“ホッとした”という感情、リアルですよね。年金というとまだまだ先の話に思えますが、「もらえないかも」という現実が目の前に迫ると、やっぱり不安になります。追納は、そんな不安を取り除いてくれる手段のひとつなんです。

  1. 年金額が増える=将来の月収アップ

もうひとつのメリットが、「年金額が増えること」。

年金は「払った分だけ増える」仕組みです。たとえば2025年度の基準でいうと、1年追納すれば、老後にもらえる年金額が約2万円アップします。もし5年分追納すれば、年10万円。これ、意外とバカにできない金額ですよね。

「50歳で免除期間5年分を追納した知人は、65歳からもらえる年金が年10万円増えた。20年生きれば200万円超のプラス。『貯金で寝かせておくよりお得だった』って、すごく満足してた」

“老後の月収が1万円増える”って、現実的に想像してみてください。家賃の一部がカバーできる、食費がちょっと楽になる、旅行費に回せる…。心の余裕って、こういうところから生まれてくるんですよね。

  1. 節税効果もある、というおまけつき

追納した保険料は、全額が社会保険料控除の対象になります。つまり、所得税や住民税がその分軽減されるんです。とくに自営業の方や、収入が多い年には大きな効果があります。

「事業がようやく軌道に乗ってきた年に、3年分まとめて追納したら、税金が20万円も安くなった。しかも年金も増えるし、まさに一石二鳥だったよ」


■ 追納のデメリット:見落としがちな“リアルな壁”

もちろん、いいことばかりではありません。人によっては、「追納して後悔した…」というケースもあるのが現実です。

  1. まとまったお金が必要

たとえば1ヶ月の追納額が約1.7万円。5年分追納するなら、およそ100万円。これ、なかなかの出費ですよね。

「子供の進学と時期がかぶって、40万円用意できなくて追納を断念した。あのとき、分割で払えたら…って、今でもちょっと悔しい」

年金の追納って、実は一括払いしかできないんです。だからこそ、計画的にお金を準備することがとても大切になります。

  1. “元を取る”のに時間がかかる

追納した分、確かに年金は増えるけれど、それを取り戻すには時間が必要です。たとえば20万円追納して、年2万円の増額だと、元が取れるのは10年後

「60歳で2年分追納したんだけど、正直、健康にあまり自信がなくて。“10年生きられなかったら損かも”って、不安になったよ」

こういう話を聞くと、単なる損得勘定ではなく、「自分の健康状態」や「人生設計」としっかり向き合う必要があると痛感しますよね。

  1. 10年を過ぎると、もう追納できない

追納には時効があるんです。免除・猶予を受けた日から10年以内でないと、もう払えません。

「30代の頃の分を、50歳でようやく思い出した。でも11年前の分はもう追納できなくて、年金が減ったままになると知ってショックだった」

気づいたときにはもう遅い。だからこそ、「先延ばしにしない勇気」が何より大事なのかもしれません。


■ じゃあ、自分は追納すべきか?判断のヒント

追納のメリットとデメリットを整理してみると、重要なのは「自分の状況をよく知ること」です。

✔ 受給資格を確保したいか
✔ 手元資金に余裕があるか
✔ 長生きする自信があるか
✔ 税金対策をしたいか

こうした視点で考えてみると、追納すべきかどうかの判断がしやすくなります。

実際、厚生労働省のデータでは、追納を選ぶ人は年間約20万人。なかでも、50代がもっとも多いそうです。理由はやっぱり、「老後」が現実的なテーマになってくる年代だからでしょうね。


■ 最後に:迷ったら、相談してみて

追納には「正解」がありません。だからこそ、不安に思ったら、年金事務所でのシミュレーションを活用してみるのがおすすめです。あなたの収入状況や納付履歴に応じて、どれくらい年金が増えるのか、具体的な数字を出してくれます。


人生100年時代。老後の安心は、ある日突然手に入るものではなくて、今の行動の積み重ねから育っていくものです。

追納は、その“行動のひとつ”として、とても有効な選択肢になり得ます。ただし、大切なのは「自分で納得して選ぶ」こと。未来の自分へのプレゼントになるのか、それとも今を苦しめる重荷になるのか——それは、今のあなたの選択次第です。

どうかこの記事が、あなたの将来について考えるひとつのきっかけになりますように。

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