冷蔵庫を開けるたび、ため息がこぼれる。光熱費の請求書を見るたび、胃がキリキリする。子どもの学校からのお便りを読むたび、頭を抱えてしまう——。
シングルマザーとして日々を過ごす多くの女性たちが、こんな経験をしているのではないでしょうか。私自身、友人や親戚のシングルマザーたちの姿を間近で見てきて、その経済的なプレッシャーがどれほど大きいものか、痛いほど理解しています。
けれども、そんな状況を少しでも楽にするために、国は様々な支援制度を用意しています。ところが、これらの制度は複雑で分かりにくく、「どの制度を利用できるのか」「複数の制度を同時に利用できるのか」などの疑問を持つ方も多いはず。
特に「年金」と「各種支援制度」の併用については、誤解や不明点が多いテーマです。「年金をもらうと手当がもらえなくなる」と思い込んで、申請すらしていない方もいるかもしれません。
今日は、シングルマザーの方々が受け取れる可能性のある年金と支援制度について、そして何よりも大切な「それらを併用できるのか」という点に焦点を当ててご説明します。複雑な制度を少しでもわかりやすく解説し、あなたとお子さんの生活を少しでも楽にするお手伝いができれば幸いです。
深呼吸して、一緒に見ていきましょう。
シングルマザーを取り巻く経済状況—なぜ支援が必要なのか
まず、大前提として知っておきたいのが、日本のシングルマザーが置かれている経済状況です。
厚生労働省の調査によると、ひとり親家庭の貧困率は約50%と言われています。これは、OECD(経済協力開発機構)加盟国の中でも非常に高い水準です。働いているシングルマザーの約半数が「貧困状態」にあるというのは、とても深刻な問題と言えるでしょう。
「でも、今はシングルマザーでも働きやすくなったんじゃないの?」と思われるかもしれません。確かに以前に比べれば、女性の社会進出は進み、働く環境も少しずつ改善されています。けれども現実には、多くのシングルマザーが非正規雇用で働いており、平均年収は200万円前後という厳しい状況が続いています。
子育てという大切な仕事と、生活を支えるための仕事を一人で担うシングルマザー。その負担は想像以上に大きいものです。だからこそ、国や自治体による経済的支援制度を最大限に活用することが重要になるのです。
シングルマザーが受給できる可能性のある「年金」とは
「年金」と聞くと、高齢者が受け取るものというイメージが強いかもしれません。しかし実は、シングルマザーの方々も様々な状況下で年金を受給できる可能性があるのです。
どんな年金があるのか、一つひとつ見ていきましょう。
遺族年金—愛する人を失った後の経済的支え
遺族年金は、配偶者(夫)が亡くなった場合に、残された配偶者や子どもが受け取ることができる年金です。亡くなった夫の年金加入状況によって、「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」の2種類があります。
遺族基礎年金は、夫が国民年金に加入していた場合に支給されます。子どものいる妻、または子どもに支給され、子どもが18歳になった年度末まで(障害がある場合は20歳未満まで)受け取ることができます。
遺族厚生年金は、夫が厚生年金に加入していた場合に支給されます。こちらは子どもの有無にかかわらず、妻が受給することができます。ただし子どもがいない場合は、妻が40歳以上で、夫の死亡時に婚姻期間が10年以上あることなどの条件があります。
30代で夫を亡くした友人のケースを思い出します。彼女は小学生の子どもを2人抱えるシングルマザーとなりましたが、夫が会社員だったため遺族厚生年金を受け取ることができました。「年金だけでは生活できないけれど、これがないと本当に苦しい」と言っていたことが印象的でした。
障害年金—病気や怪我と向き合いながら生きる方への支援
障害年金は、病気や怪我によって生活や仕事などに制限がある状態になった場合に支給される年金です。「障害基礎年金」と「障害厚生年金」の2種類があります。
障害基礎年金は、国民年金に加入中の病気・怪我、または20歳前の病気・怪我により、一定以上の障害が残った場合に支給されます。
障害厚生年金は、会社員など厚生年金に加入中の病気・怪我により、一定以上の障害が残った場合に支給されます。
シングルマザーの方の中には、自身の障害と子育てを両立しながら生きている強い方々がいます。障害年金は、そうした方々の生活を支える重要な柱となります。
老齢年金—将来の安心のための備え
老齢年金は、65歳以上の方が受け取る年金で、「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」があります。
若くしてシングルマザーになった方の場合、すぐに老齢年金を受給することはありませんが、将来のために保険料をきちんと納めておくことが大切です。
国民年金の保険料が経済的に厳しい場合は、「免除・猶予制度」を利用することで、将来の年金額を確保しながら一時的な負担を減らすことができます。これについては後ほど詳しく説明します。
シングルマザーを支援する主な制度—生活を支える様々な手当
年金と並んで、シングルマザーの方々の生活を支える重要な柱となるのが、各種支援制度です。主なものを見ていきましょう。
児童扶養手当—ひとり親家庭の強い味方
児童扶養手当は、父母の離婚などにより父または母と生計を共にしていない子どもが育つ家庭の生活の安定と自立を助け、子どもの福祉の増進を図ることを目的とした手当です。
児童が18歳に達する日の属する年度の末日まで(障害がある場合は20歳未満まで)支給されます。所得制限があり、所得額に応じて全部支給、一部支給、支給停止と区分されます。
手当の金額は、子どもの人数によって異なります。2023年度の場合、子ども1人の場合は全部支給で月額43,070円、一部支給で月額43,060円〜10,160円となっています。
「うちは収入があるから、児童扶養手当はもらえないのかな」と思う方もいるかもしれません。しかし、収入によっては一部支給を受けられる可能性がありますので、一度自治体の窓口に相談してみることをおすすめします。
児童手当—子どもを育てる全ての家庭への支援
児童手当は、中学校修了前の児童を養育している方に支給される手当です。シングルマザーに限らず、子どものいる全ての家庭が対象となりますが、所得制限があります。
支給額は子どもの年齢によって異なり、0歳から3歳未満は月額15,000円、3歳から小学校修了前は月額10,000円(第3子以降は15,000円)、中学生は月額10,000円となっています。
児童手当は、児童扶養手当に比べて所得制限が緩やかであるため、より多くの家庭が受給しやすくなっています。
その他の支援制度—知っておきたい様々な制度
上記の主要な手当以外にも、シングルマザーの方が利用できる様々な支援制度があります。
・特別児童扶養手当:障害のある20歳未満の児童を育てている親に支給される手当
・児童育成手当:自治体によって独自に設けられている手当
・ひとり親家庭医療費助成制度:医療費の自己負担額の一部または全部を助成する制度
・JR通勤定期乗車券割引制度:児童扶養手当受給者がJRの通勤定期券を購入する際の割引制度
・母子父子寡婦福祉資金貸付金:子どもの進学や就職などに必要な資金を低金利または無利子で貸し付ける制度
これらの制度は自治体によって内容や名称が異なることがあるため、お住まいの市区町村の窓口に問い合わせてみるとよいでしょう。
年金と支援制度は併用できるのか?—多くの方が抱く疑問
ここからが今回の本題です。「年金をもらっていると、児童扶養手当などはもらえないのでは?」と思っている方も多いのではないでしょうか。
実は、この点に関しては近年大きな制度改正があり、以前よりも併用しやすくなっています。詳しく解説していきましょう。
児童扶養手当と公的年金の併用—制度改正で使いやすく
かつては、遺族年金や障害年金などの公的年金を受給している方は、原則として児童扶養手当を受給することができませんでした。これは「公的年金優先の原則」と呼ばれるものです。
しかし、平成26年12月以降、大きな制度改正がありました。公的年金等の月額が児童扶養手当の月額より低い場合、その差額分の児童扶養手当を受給できるようになったのです。
たとえば、公的年金の月額が3万円で、該当する児童扶養手当の月額が4万3千円の場合、差額の1万3千円を児童扶養手当として受給することができます。
さらに、令和3年3月分からは、障害年金を受給している方の併給調整方法が見直されました。障害年金のうち「子の加算額」との差額を児童扶養手当として受給できるようになったのです。これにより、障害年金を受給しているひとり親家庭も、年金額によっては児童扶養手当を受給しやすくなりました。
「なんだか複雑で、自分の場合はどうなるのか分からない…」と感じる方も多いと思います。確かに計算方法は少し複雑ですが、市区町村の児童扶養手当窓口で相談すれば、あなたの状況に合わせて詳しく説明してもらえます。ぜひ一度相談してみてください。
児童手当と公的年金の併用—基本的に調整なし
児童手当については、公的年金との併給による調整はありません。所得制限内であれば、公的年金を受給していても児童手当は満額支給されます。
例えば、障害年金や遺族年金を受給していても、所得制限に引っかからなければ、通常通り児童手当を受け取ることができるのです。
この点は児童扶養手当とは大きく異なるポイントなので、覚えておくとよいでしょう。
併用における注意点—知っておきたい重要事項
年金と支援制度の併用に関して、いくつか重要な注意点があります。
申請が必要です—自動的には支給されません
年金と児童扶養手当の差額支給を受けるためには、市区町村の担当窓口での申請が必要です。「どうせもらえないだろう」と思って申請していない方もいるかもしれませんが、制度改正により受給できる可能性があるので、ぜひ一度相談してみましょう。
また、年金を受給し始めた後や、年金額が変わった場合にも届け出が必要です。変更があれば必ず担当窓口に連絡しましょう。
所得制限があります—年金も所得に含まれます
児童扶養手当には所得制限があります。年金収入も所得として算定されるため、年金額が高い場合は児童扶養手当が減額されたり、支給停止になったりする可能性があります。
手続きは複雑です—相談窓口を活用しましょう
年金制度と児童扶養手当の制度にまたがるため、ご自身の状況に合わせてどのような手続きが必要かを確認する必要があります。不明な点は、年金事務所や市区町村の児童扶養手当担当窓口に相談しましょう。
「面倒だから」と諦めてしまうのはもったいないです。少し手間はかかりますが、受給できれば経済的な助けになります。
実体験から語る—年金と支援制度を併用している方々の声
制度の説明だけでは実感がわきにくいと思いますので、実際に年金と支援制度を併用している、あるいは併用を検討しているシングルマザーの方々の体験談をご紹介します。
遺族年金と児童扶養手当の併用—差額支給で生活が少し楽に
佐藤さん(仮名・40代)は、5年前に夫を亡くし、小学生の子どもを育てるシングルマザーです。
「夫が亡くなったとき、本当に先が見えなくなりました。幸い夫は会社員だったので、遺族年金を受給できることになりましたが、それだけでは生活がカツカツで…。当初は遺族年金をもらっていると児童扶養手当は受け取れないと思っていたんです。
でも、区役所に相談に行ったら、『制度が変わって、年金額が児童扶養手当より少なければ差額がもらえるようになりました』と教えてもらいました。私の場合、遺族年金が月3万5千円ほどだったので、児童扶養手当との差額、約8千円が毎月支給されることになったんです。
金額としては大きくないかもしれませんが、この8千円が本当に助かっています。子どもの習い事やちょっとした出費に充てられるので。手続きは少し面倒でしたが、相談して本当に良かったです」
佐藤さんのケースのように、差額支給によって生活が少し楽になるケースは少なくありません。金額の多い少ないにかかわらず、受給できる可能性があるなら、ぜひ相談してみてください。
障害年金と児童扶養手当の併用—制度改正で希望が見えた
田中さん(仮名・30代)は、持病があり障害年金を受給しながら、小学生の子どもを育てています。
「私は若い頃から持病があって、症状が悪化したため働けなくなり、障害年金を受給することになりました。離婚もして、シングルマザーとして子育てをしています。
以前は障害年金をもらっていると児童扶養手当はストップしてしまいました。でも、友人から『最近、制度が変わって、障害年金に子の加算額がついていても、児童扶養手当の方が高くなる場合はその差額がもらえるようになったよ』と聞いたんです。
まだ手続きはこれからですが、市役所に電話で確認したら、『確かに制度が変わったので、一度相談に来てください』と言われました。少しでも収入が増えれば、子どものために使えるお金が増えるので期待しています。
ただ、制度が複雑で、自分が正確にいくらもらえるのか計算するのが難しいです。でも、諦めずに相談してみて良かったと思います」
田中さんのように、制度改正によって新たに受給の可能性が出てきた方もいます。「どうせ無理だろう」と思わずに、一度相談してみることをおすすめします。
年金額が高く児童扶養手当は受給できないケース—それでも諦めないで
山田さん(仮名・30代)は、離婚して一人で子どもを育てています。彼女自身が若くして病気になり、障害年金を受給しています。
「離婚して一人で子どもを育てています。元夫は年金に加入しておらず、私は遺族年金は関係ありませんでしたが、私自身が若くして病気になり、障害年金を受給しています。
児童扶養手当も申請してみましたが、私の障害年金の額が児童扶養手当より高いため、児童扶養手当は全額支給停止になりました。児童手当は所得制限内なので満額もらえています。
年金と手当、両方満額もらえると生活は楽になるのでしょうが、私の場合は調整で児童扶養手当はもらえない状況です。制度があるのはありがたいですが、もう少し手厚いと助かるのにと感じています。
でも、児童手当はもらえていますし、自治体独自の医療費助成制度も利用しています。利用できる制度は全て利用するようにしています。それに、障害年金の額が変われば状況も変わるかもしれないので、定期的に相談するようにしています」
山田さんのケースのように、年金額によっては児童扶養手当が支給されないケースもあります。しかし、児童手当や自治体独自の支援制度など、他に利用できる制度はないか探してみることが大切です。
また、状況が変われば受給できる可能性もあるため、定期的に情報を集め、相談することをおすすめします。
知っておきたい年金制度のポイント—将来のために今からできること
シングルマザーの皆さんにとって、今の生活を支えることはもちろん大切ですが、将来の備えも同じくらい重要です。ここでは、年金制度で知っておきたいポイントをいくつかご紹介します。
国民年金保険料の免除・猶予制度—未納は将来の年金額に影響します
経済的な理由で国民年金保険料を納めるのが難しい場合、保険料の「免除」や「猶予」の制度を利用できます。
「保険料免除制度」は、所得が少ない場合などに、申請して承認されると保険料の全額または一部が免除される制度です。「学生納付特例制度」は学生を対象とした制度で、「納付猶予制度」は50歳未満の方を対象とした制度です。
これらの制度を利用すると、将来の年金受給資格を確保できます。特に免除を受けた期間は、将来の年金額にも一定程度反映されます(全額納付した場合の2分の1~4分の1)。
「今はお金がないから年金なんて考えられない」と思うかもしれませんが、未納のままだと将来の年金額に影響します。経済的に厳しい時期こそ、免除・猶予制度を利用して年金受給資格を確保しておくことが大切です。
付加年金制度—ちょっとした上乗せで将来の安心を
余裕があれば、「付加年金制度」も検討してみましょう。国民年金の第1号被保険者は、定額保険料に加えて月額400円の付加保険料を納めることで、老齢基礎年金に上乗せして付加年金を受け取ることができます。
付加年金の年間受取額は「200円×付加保険料納付月数」で計算されるため、例えば20年(240ヶ月)納めると、年間48,000円の上乗せになります。400円×240ヶ月=96,000円の支払いに対して、受給は約2年で元が取れる計算になります。
厚生年金への加入—正社員就労を目指すメリット
パートやアルバイトから正社員就労を目指す理由の一つに、厚生年金への加入があります。厚生年金は国民年金に比べて保険料は高くなりますが、その分将来の年金額も多くなります。
また、厚生年金に加入していると、傷病手当金や出産手当金などを受けられる可能性もあります。長期的な視点で考えると、可能であれば厚生年金に加入できる働き方を選ぶことも一つの選択肢です。
もちろん、すぐに正社員になることが難しい方もいらっしゃるでしょう。その場合は、段階的にキャリアアップを目指すことも考えてみてください。
年金と支援制度を最大限に活用するための手続きガイド
年金や支援制度を利用するには、適切な手続きが必要です。ここでは、利用するための基本的な手続きの流れをご紹介します。
年金の請求手続き—まずは相談から始めましょう
遺族年金や障害年金を請求する場合は、年金事務所や年金相談センターでの相談がおすすめです。必要書類や手続きの流れを詳しく教えてもらえます。
また、「ねんきんダイヤル(0570-05-1165)」では、年金に関する様々な質問に答えてもらえます。分からないことは、まず電話で問い合わせてみるのも良いでしょう。
児童扶養手当の申請—市区町村の窓口へ
児童扶養手当の申請は、住んでいる市区町村の担当窓口で行います。必要書類は自治体によって異なる場合がありますが、一般的には以下のようなものが必要です。
・戸籍謄本
・年金証書(年金を受給している場合)
・本人確認書類(マイナンバーカードや運転免許証など)
・預金通帳
・印鑑
必要書類については事前に確認しておくと、スムーズに手続きができます。
児童手当の申請—こちらも市区町村の窓口へ
児童手当の申請も、住んでいる市区町村の担当窓口で行います。必要書類には以下のようなものがあります。
・本人確認書類
・請求者の健康保険証の写し
・預金通帳
・印鑑
その他の支援制度—情報収集が鍵です
自治体独自の支援制度や、その他の利用できる制度については、市区町村の窓口や社会福祉協議会などで情報を収集するとよいでしょう。また、インターネットで「〇〇市 ひとり親支援」などと検索すると、様々な情報が見つかります。
「ひとり親サポートセンター」や「母子家庭等就業・自立支援センター」などの相談機関も活用してみてください。
手続きの際のポイント—準備と心構え
手続きの際には、以下のポイントを心がけると良いでしょう。
・事前に必要書類を確認しておく
・分からないことは遠慮せずに質問する
・手続きには時間がかかることを想定しておく
・可能であれば、子どもを預けて行く
・一度では全ての手続きが終わらない場合もあるので、余裕を持ったスケジュールを組む
手続きは確かに面倒かもしれませんが、受給できればその後の生活が楽になります。少しの手間を惜しまずに、ぜひチャレンジしてみてください。
よくある質問と回答—疑問を解消しましょう
最後に、年金と支援制度の併用に関してよくある質問とその回答をいくつかご紹介します。
Q1: 遺族年金を受給していますが、児童扶養手当は申請できますか?
A1: はい、申請できます。平成26年12月以降、遺族年金の月額が児童扶養手当の月額より低い場合、その差額分の児童扶養手当を受給できるようになりました。まずは市区町村の児童扶養手当窓口に相談してみましょう。
Q2: 障害年金を受給していますが、子どもの分の加算額がついています。この場合も児童扶養手当は申請できますか?
A2: はい、申請できます。令和3年3月分からは、障害年金の子の加算額と児童扶養手当を比較して、児童扶養手当の方が高い場合はその差額を受給できるようになりました。詳しくは市区町村の窓口で相談してください。
Q3: 年金や手当の申請に必要な書類を集めるのが大変です。サポートしてもらえる場所はありますか?
A3: 市区町村の担当窓口や社会福祉協議会、ひとり親サポートセンターなどで相談に乗ってもらえます。「どんな書類が必要か分からない」「書類の集め方が分からない」といった相談も遠慮なくしてみましょう。
Q4: 親の扶養に入っていますが、児童扶養手当は申請できますか?
A4: 親の扶養に入っていても、あなた自身の所得が児童扶養手当の所得制限を超えなければ受給できる可能性があります。ただし、同居している親の所得が高い場合、「養育者」として所得審査の対象になる場合もあります。詳しくは窓口で相談してください。
Q5: 再婚を考えていますが、年金や手当はどうなりますか?
A5: 再婚すると、遺族年金や児童扶養手当など、ひとり親を対象とした制度は基本的に受給できなくなります。ただし、児童手当は引き続き受給できます。再婚による経済的な変化も含めて計画を立てることをおすすめします。
まとめ—あなたの生活を支える制度を最大限に活用するために
シングルマザーとして日々奮闘しているあなたに、心からのエールを送りたいと思います。子育てと仕事、そして様々な責任を一人で担うのは、本当に大変なことです。
今回ご紹介した年金と支援制度の併用については、近年の制度改正により以前よりも利用しやすくなっています。特に、「公的年金を受給していると児童扶養手当は受給できない」という誤解は、今ではもう当てはまりません。公的年金の月額が児童扶養手当の月額より低い場合は、その差額分を受給できる可能性があります。
大切なのは、「どうせもらえないだろう」と諦めずに、一度相談してみることです。市区町村の窓口や年金事務所、各種相談センターなどを活用して、あなたの状況に合った支援を探してみてください。
手続きは確かに面倒かもしれません。書類を集めたり、窓口に出向いたりする時間を作るのも大変でしょう。でも、それによって毎月の収入が少しでも増えれば、長い目で見れば大きなメリットになります。
また、今回ご紹介した制度以外にも、各自治体独自の支援制度や、民間団体による支援などもあります。情報収集を怠らず、使えるものは全て使うという積極的な姿勢が大切です。
「子どものために何とかしたい」「少しでも良い環境で育てたい」というあなたの思いは、きっと子どもに伝わっています。制度を上手に活用して、少しでも生活にゆとりを持ち、子どもとの時間を大切にしてください。
最後に、一人で抱え込まないことも大切です。経済的な支援だけでなく、精神的なサポートも必要です。同じ境遇の方々の自助グループや、各種相談窓口なども活用してみてください。
あなたと、あなたの大切なお子さんの未来が、少しでも明るいものになることを願っています。
コメント