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複数の年金を受け取っている時どんな場合に確定申告が必要になる?

年金生活を送っている皆さん、確定申告のことで頭を悩ませていませんか。特に複数の年金を受け取っている方は、「私の場合、確定申告って必要なの?」と疑問に思っているのではないでしょうか。実は、この質問、私のところにもよく寄せられるんです。

先日、近所の喫茶店で隣に座った男性から、まさにこの相談を受けました。彼は企業年金と厚生年金を受給していて、さらに奥様が他界されてからは遺族年金も受け取っているそうです。「三つも年金もらってるけど、これって全部申告しなきゃいけないの?」という彼の不安そうな表情が今でも忘れられません。

まず、大前提として知っておいていただきたいのは、年金受給者の確定申告には特別なルールがあるということです。働いていた頃とは違って、年金生活者には「確定申告不要制度」というありがたい制度があるんです。でも、この制度も条件があって、全員が利用できるわけではありません。

では、どんな場合に確定申告が必要になるのでしょうか。最も重要なのは、年金収入の金額です。公的年金等の収入金額が合計で400万円を超える場合は、残念ながら確定申告が必要になります。ここで言う「公的年金等」には、厚生年金、国民年金、共済年金、企業年金などが含まれます。つまり、複数の年金を受け取っている場合は、それらを全部合算して判断することになるんです。

でも、ちょっと待ってください。「私の年金は合計しても400万円に届かないから大丈夫」と安心するのはまだ早いですよ。年金以外の所得がある場合は、話が変わってきます。例えば、パートやアルバイトの給与所得、不動産の賃貸収入、株式の配当金など、これらの所得が年間20万円を超える場合は、年金収入が400万円以下でも確定申告が必要になるんです。

ここで、実際にあった興味深い事例をご紹介しましょう。田中さんという68歳の男性のケースです。田中さんは厚生年金と企業年金を合わせて年間350万円を受給していました。これだけなら確定申告は不要のはずでしたが、実は田中さん、趣味の延長で始めた個人商店で年間25万円ほどの所得があったんです。

田中さんは最初、「年金が400万円以下だから申告しなくてもいい」と思い込んでいました。でも、税務署からの連絡で、商店の所得があるために確定申告が必要だということを知ったそうです。幸い、期限内に申告できたので問題にはなりませんでしたが、「知らなかったでは済まされない」と冷や汗をかいたと話していました。

さて、ここまで読んで「えっ、私も確定申告しないといけないの?」と心配になった方もいるかもしれません。でも、実は確定申告には意外なメリットもあるんです。それが、税金の還付です。

年金からは、あらかじめ所得税が源泉徴収されています。でも、この源泉徴収額は概算で計算されているため、実際の税額より多く引かれていることがよくあるんです。確定申告をすることで、この払いすぎた税金を取り戻すことができます。

私の友人の山田さんは、まさにこのケースでした。山田さんは年金収入が380万円で、申告義務はありませんでした。でも、医療費がかさんだ年に、試しに確定申告をしてみたんです。すると、医療費控除などを適用した結果、なんと8万円近くの還付金が戻ってきたそうです。「知らないと損することってあるんだなあ」と、山田さんは目を丸くしていました。

では、実際に確定申告をする場合、どんな手続きが必要なのでしょうか。まず準備すべきは、各年金支払者から送られてくる「公的年金等の源泉徴収票」です。複数の年金を受給している場合は、それぞれの源泉徴収票をすべて用意してください。

ここで注意したいのは、源泉徴収票の管理です。年金の支給者によって送付時期が異なることがあり、バラバラに届くことが多いんです。私の知り合いの佐藤さんは、一つの源泉徴収票をなくしてしまい、再発行の手続きに手間取ったことがあります。「全部そろったら一つのクリアファイルにまとめて保管する」という習慣をつけることをお勧めします。

申告書の作成については、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」がとても便利です。インターネットが使える環境なら、自宅にいながら申告書を作成できます。画面の指示に従って金額を入力していけば、自動的に税額が計算されるので、計算ミスの心配もありません。

私の隣に住む高橋さんは、75歳でパソコンは苦手だと言っていましたが、お孫さんに手伝ってもらいながら、初めてオンラインで申告書を作成しました。「最初は難しそうに見えたけど、やってみたら意外と簡単だった」と満足そうに話していました。

もちろん、パソコンが苦手な方は、税務署の相談窓口を利用することもできます。確定申告の時期になると、税務署では申告相談会を開催しています。職員の方が丁寧に教えてくれるので、初めての方でも安心です。ただし、混雑することが多いので、予約を取ってから行くことをお勧めします。

最近では、e-Taxという電子申告システムも普及してきました。マイナンバーカードとカードリーダーがあれば、自宅から申告書を提出できます。本人確認書類の提示も不要になるので、税務署に行く手間が省けます。私の友人の中にも、「一度使ってみたら便利すぎて、もう紙の申告には戻れない」という人が何人もいます。

ところで、確定申告をする時期についても触れておきましょう。通常、確定申告の期間は2月16日から3月15日までです。この期間は税務署が非常に混雑するので、早めに準備を始めることが大切です。私は毎年、年明けすぐに源泉徴収票の整理を始めるようにしています。

特に注意したいのは、還付申告の場合です。還付申告は、確定申告期間に関係なく、その年の翌年1月1日から5年間いつでも行うことができます。つまり、過去5年分まで遡って還付を受けることが可能なんです。

実際、私の知人の鈴木さんは、この制度を知らずに3年分の医療費控除を受けずにいました。税理士さんに相談して初めてこのことを知り、過去3年分の還付申告をしたところ、合計で15万円以上の還付金を受け取ることができたそうです。「もっと早く知っていれば」と悔しがっていましたが、それでも還付金を受け取れて喜んでいました。

年金受給者の確定申告で見落としがちなのが、各種控除の適用です。医療費控除はもちろん、生命保険料控除、地震保険料控除、寄附金控除(ふるさと納税を含む)など、様々な控除があります。これらを適切に申告することで、税金の負担を軽減できます。

特に医療費控除は、年金生活者にとって重要な控除項目です。年齢を重ねると、どうしても医療費がかさむようになります。年間の医療費が10万円を超える場合(または所得金額の5%を超える場合)は、医療費控除を受けることができます。病院の領収書だけでなく、通院のための交通費や市販薬の購入費も対象になることがあるので、しっかりと領収書を保管しておきましょう。

私の母も、毎年医療費控除を申告しています。最初は「面倒くさい」と言っていましたが、還付金が戻ってくるようになってからは、きちんと領収書を整理するようになりました。「病院に行くたびに領収書をもらって、月ごとに封筒に入れて保管している」と話していました。

また、配偶者控除や扶養控除も重要です。年金生活になると、配偶者の所得状況が変わることがあります。例えば、配偶者がパートを辞めて所得がなくなった場合、配偶者控除を受けられるようになることがあります。逆に、配偶者が新たに仕事を始めた場合は、控除の適用条件が変わることもあるので注意が必要です。

最近では、ふるさと納税を利用する年金受給者も増えています。ふるさと納税は寄附金控除の対象となるため、確定申告をすることで税金の控除を受けることができます。ただし、ワンストップ特例制度を利用している場合は、確定申告をすると特例が無効になるので、改めて確定申告で寄附金控除を申告する必要があります。

私の友人の加藤さんは、この点で失敗しました。ワンストップ特例を申請していたのに、医療費控除のために確定申告をしたところ、ふるさと納税の控除が受けられなくなってしまったんです。税務署で指摘されて初めて気づき、慌てて寄附金控除も申告し直したそうです。

確定申告というと、どうしても「面倒」「難しい」というイメージがありますが、実際にやってみると、それほど難しくないことがわかります。特に年金受給者の場合、収入の種類が限られているので、一般的なサラリーマンの申告よりもシンプルなことが多いんです。

それでも不安な方は、税理士に相談するのも一つの方法です。確定申告の時期になると、多くの税理士事務所が無料相談会を開催しています。また、商工会議所や市役所でも相談窓口を設けているところがあります。

私の叔父は、初めての確定申告の際、地元の商工会議所の無料相談を利用しました。「プロに聞けば安心だし、来年からは自分でできそうだ」と話していました。実際、翌年からは自分で申告書を作成できるようになったそうです。

最後に、確定申告をする上で大切なことをお伝えしたいと思います。それは、「正直に申告する」ということです。収入を少なく申告したり、控除を過大に申告したりすることは、後々大きな問題になることがあります。税務署は様々な情報を持っているので、不正はいずれ発覚します。

私の知り合いに、パート収入を申告しなかった人がいました。「少額だからバレないだろう」と思っていたそうですが、数年後に税務署から連絡があり、過去数年分の追徴課税を受けることになりました。本来の税金に加えて延滞税や加算税も払うことになり、「正直に申告しておけばよかった」と後悔していました。

確定申告は、決して怖いものではありません。むしろ、自分の経済状況を見直すいい機会だと考えてみてはいかがでしょうか。年金生活に入ると、収支のバランスが変わることがあります。確定申告を通じて、自分の収入と支出を整理することで、より良い生活設計ができるようになります。

複数の年金を受け取っている方も、そうでない方も、まずは自分が確定申告の対象かどうかを確認してみましょう。そして、必要があれば積極的に申告をして、払いすぎた税金を取り戻しましょう。確定申告は、賢い年金生活を送るための大切なツールなのです。

これからも皆さんが充実した年金生活を送れることを心から願っています。確定申告について分からないことがあれば、遠慮なく専門家に相談してください。一人で悩むより、相談することで解決への道が開けることがきっとあるはずです。

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