「補助金を申請してみたいけど、手続きが難しそう」
「コンサルタントに頼むって聞いたけど、料金ってどのくらい?」
こんなふうに感じたこと、ありませんか?
事業者にとって、補助金は資金調達の手段としてとても魅力的な存在です。
でもその一方で、申請手続きが複雑だったり、書類作成に時間がかかったりと、ハードルの高さに尻込みしてしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで頼りになるのが、補助金申請のプロである「補助金コンサルタント」。
ただ、いざ依頼しようとすると気になるのがその費用。
着手金?成功報酬?補助金の何パーセント?と、料金体系もバラバラで、よくわからない…。
今回は、そんな疑問をスッキリ解消すべく、補助金コンサルティングの手数料について、相場の実態と費用の背景、依頼時の注意点までじっくり掘り下げていきます。
まず大前提として、補助金コンサルの料金は一律ではありません。
依頼する相手のスキルや経験、サポート範囲、補助金の種類によって大きく異なります。
ただし、いくつかの「一般的な目安」は存在しています。
多くのコンサルティング契約は、以下の二段構成になっているケースが主流です。
一つ目は、申し込み時点で発生する「着手金」。
これは、採択の成否に関係なく支払う固定費用で、書類作成の準備段階から支援がスタートするための料金と考えてください。
もう一つが「成功報酬」。
こちらは補助金の採択が決定した場合にのみ発生する報酬で、通常は採択された補助金金額の10%〜20%程度が相場とされています。
では具体的に、どれくらいの金額になるのでしょうか。代表的な補助金の種類別に、順番に見ていきましょう。
まずは、比較的規模の小さい「小規模事業者持続化補助金」。
この補助金は、主に個人事業主や小規模な法人が対象で、補助額は最大250万円程度まで。申請書類も比較的シンプルなため、コンサルの手数料も低めです。
相場としては、着手金が3万円〜7万円、成功報酬が10万円〜15万円程度、または補助金額の10%〜15%で設定されていることが多いです。
この場合、仮に50万円の補助金が採択されたとすると、報酬は5万円〜7.5万円前後が相場になります。
続いて、「ものづくり補助金」。
これは中小企業の生産性向上や技術革新を目的とした制度で、上限金額は2500万円と高額なため、申請書類も専門的でボリュームがあります。
その分、コンサル手数料も高めに設定されており、着手金は10万円〜15万円、成功報酬は補助金額の10%〜20%。
たとえば1000万円の採択が決まれば、成功報酬だけで100万円〜200万円、着手金と合わせて110万円〜215万円ほどかかることになります。
そして「事業再構築補助金」。
新型コロナウイルスの影響を受けた企業の業態転換や再編を支援する大型補助金で、上限は1億円を超えることも。
高額かつ審査も非常に厳しいこの補助金では、コンサル料も高水準。着手金10万円〜20万円、成功報酬は補助金額の10%〜20%、場合によっては上限300万円などを設定しているコンサルもいます。
実際、採択額5000万円の場合、成功報酬だけで500万円〜1000万円。中には総額800万円近い契約になったというケースもあります。
少し難易度の異なる「IT導入補助金」も見ておきましょう。
この補助金は、ITツールの導入を支援するもので、主にITベンダーと連携して申請する形になります。
着手金は5万円〜10万円、成功報酬は15%〜20%程度が相場です。
比較的審査は厳しくない一方で、ベンダーとの連携が必須な点で、独自の難しさもある補助金です。
ここまで見てきた通り、コンサル手数料は一概に「高い」「安い」と判断するのが難しいのが実情です。
では、どのような要因で金額が上下するのでしょうか?
代表的な要因をいくつかご紹介します。
まず第一に、「コンサルタントの実績」。
採択率90%以上を謳うコンサルや、中小企業診断士、行政書士などの国家資格を持つ専門家は、経験とノウハウが豊富な分、料金も高めに設定されがちです。
逆に、経験の浅いコンサルは価格を安く提示していることもありますが、その分、サポートの質や結果に差が出る可能性もあるので要注意です。
次に、「サポートの範囲」。
申請書類の作成だけなのか、採択後の交付申請、さらには事業終了後の実績報告や確定検査対応まで含まれるのかで、価格が大きく変わります。
手厚い支援を希望する場合は、それに見合った費用が必要ですし、逆に「書類だけ作ってくれればいい」という方は、安価なプランで十分かもしれません。
また、「補助金の種類と難易度」も大きなポイントです。
採択率が30%以下のような競争が激しい補助金の場合、申請書の構成や事業計画の説得力がより重要になるため、専門性の高い支援が求められ、費用も高くなりがちです。
「地域差」も無視できません。
一般的に都市部のコンサルは、地方よりも若干高めの価格設定をしているケースが多いですが、その分、補助金制度に対する知見が深いこともあります。
ここでひとつ、気をつけたい落とし穴があります。
それは、「相場よりも明らかに安すぎるコンサル」と「異常に高額なコンサル」です。
たとえば、「成功報酬30%以上」「着手金ゼロだけど中身がスカスカ」といった業者も存在します。
このような場合は、金額に目がくらむ前に、「実績」「契約条件」「サポート範囲」をしっかり確認することが大切です。
また、商工会議所などが行っている無料の申請サポートも選択肢のひとつです。
ただし、こちらは支援内容が限定的だったり、採択率が低めだったりと、必ずしも万全とは言えないため、あくまで「初歩的な相談」程度に利用するのが良いかもしれません。
結論として、補助金コンサルの相場はおおむね以下の通りです。
着手金:5万円〜15万円
成功報酬:補助金額の10%〜20%
つまり、たとえば1000万円の補助金が採択された場合、合計で105万円〜215万円ほどが目安となります。
この金額を「高い」と感じるか、「必要な投資」と見るかは、あなたの事業に対するスタンス次第です。
少なくとも、補助金は「取れるかどうか」でその後の資金計画が大きく変わるもの。確実に取りにいきたいなら、実績のある専門家の手を借りるのも十分理にかなった判断です。
最後にひとつだけお伝えしたいのは、「相性もまた、成功の鍵を握る」ということ。
料金表や実績だけでなく、実際に話してみて信頼できるか、こちらの意図をきちんと理解してくれるかどうか、そうしたフィーリングも大切にしてください。
補助金は、申請して終わりではなく、採択後からが本当のスタート。
だからこそ、信頼できるパートナーと共に、一歩一歩着実に進んでいくことが、成功への近道になるはずです。
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