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年金をもらえない人の条件

「えっ、自分は年金もらえないかもしれないの?」
そんなふうに驚いた顔をする人、実は少なくありません。年金って、なんとなく「払っていれば老後にもらえるもの」というイメージが強いですよね。でも現実は、少し違います。

現代社会では、誰もが老後の生活に不安を感じています。だからこそ、年金制度は私たちにとって重要な“生活の柱”。でも、その柱をしっかり立てるには、「ただ払う」だけじゃ足りないことがあるんです。

今回は、「年金をもらえない人って、どんな条件に当てはまっているのか?」という点について、実際の体験談も交えながら、深く掘り下げてみたいと思います。読むうちに、きっとあなた自身のこととして捉えられるようになるはずです。

■ 年金がもらえないのは、どんな人?

「払っていたのに、もらえないなんて…」
そんな理不尽なことがあるのでしょうか? 実は、あります。

まず基本として知っておきたいのが、「年金をもらうには“受給資格”が必要」だということ。つまり、いくらちょこちょこ払っていても、一定のルールを満たしていなければ“ゼロ”なんです。

たとえば、国民年金(老齢基礎年金)の受給には、保険料を納めた期間や免除期間などを含めて「10年以上の加入」が必要です。かつては25年必要でしたが、2017年の法改正で10年に短縮されました。

でも――それでも、10年にすら届かない人がいるんです。

ある自営業の男性はこう話していました。

「若い頃、『年金なんてどうせもらえない』って思って、払わなかったんです。で、40代になってから焦って追納しようとしたけど、10年分までしか遡れないと聞いて…。結局、60歳で見たら8年分しか納めてなくて、“無年金”でした」

彼は後悔の念を隠せませんでした。「あのとき、せめて“免除”の申請でもしていれば」と。免除期間も受給資格期間に含まれるのに、そのことすら知らなかったそうです。

無知は罪になりません。でも、無知でいたことの代償は、時としてとても重くなるのです。

■ 未納の「放置」が一番のリスク

年金保険料って、正直、安くはありませんよね。特にフリーランスや非正規雇用で収入が不安定な人にとって、毎月の支払いは大きな負担です。

でも、ここで「払えないからスルーしておこう」と思ってしまうと、それが後々に重くのしかかります。

ある女性フリーランスの体験です。

「30代はほぼ未納でした。収入が不安定だったし、将来のことを考える余裕もなかった。でも、50歳を過ぎて“ねんきん定期便”を見たとき、加入期間がたったの12年しかなくて…。60歳まで払っても、満額の半分以下。しかも、老後の生活費には全然足りない」

その焦りは、想像に難くありません。でも、このケースも「もし免除手続きをしていれば」「もっと早く気づいていれば」状況は変わっていたはずなんです。

ポイントは、「払えないときこそ、何もしないのが一番危険」ということ。払えないなら、“免除”や“猶予”の手続きをする。これが将来への保険になります。

■ 「働きながら年金」は要注意?

次に紹介したいのは、少し毛色の違うケースです。65歳以降も働き続けたことで、「老齢厚生年金の支給が一部停止された」という話。

「年金もらいつつ、少し働こうかな」って考える人、実はとても多いです。定年後の再雇用やパート、アルバイトなど。身体が元気なうちは、収入があるに越したことはありません。

でも、そこに落とし穴があります。

ある元会社員の男性はこう語ります。

「65歳でフルタイムは辞めて、月25万のパートに切り替えた。でも、厚生年金が月25万あったから、合計で50万。そしたら、“在職老齢年金”の制度で、年金が一部カットされたんです。働いたら損って…なんかモヤモヤしますよね」

在職老齢年金とは、一定額以上の収入があると年金の一部が支給停止になる仕組み。2025年現在で、その基準は「月収+年金=50万円超」。つまり、高齢でもある程度稼いでいると、「働くほど減らされる」状態になるんです。

もちろん、制度の趣旨は理解できます。でも、実際に体験した人の心境は複雑。老後も前向きに働こうとしているのに、報われない感じがしてしまうんですよね。

 

■ 遺族年金がもらえない? 意外な落とし穴

年金と聞くと、「老後」のイメージが強いですが、「遺族年金」や「障害年金」なども存在します。

ところが、この“遺族年金”にも意外な条件があります。それは「生計維持要件」。

たとえば、夫が亡くなっても、遺された配偶者の年収が850万円以上あると、遺族年金は支給されません。

ある女性はこんな話をしてくれました。

「夫が急死したとき、私はフルタイムで働いていて、年収が900万近くありました。だから、遺族年金の対象外と言われたんです。生活に困ってはいないけど、気持ち的に“何も残らない”のは寂しかったですね」

このケースは経済的な支援というより、「喪失感のケア」という意味でも、制度のあり方が問われる気がします。

■ 障害年金と“初診日”の壁

最後に、「障害年金」の話もしておきましょう。これは、病気やケガで働けなくなった人を支える大事な制度です。でも、ここにも見えにくい“壁”が存在します。

うつ病で障害年金を申請した男性の話。

「大学時代に発症したんですが、その頃は年金未加入。社会人になってから症状が悪化して、障害年金を申請したんですが、却下されました。“初診日が加入前”という理由で」

障害年金では、最初に医師の診察を受けた日(初診日)が、年金加入期間中である必要があります。つまり、学生時代や加入前に発症していると、たとえ今が重度でも、対象外になる可能性があるのです。

制度は制度。でも、「それじゃ救われない人がいる」と、正直思ってしまいます。

■ 「知らなかった」で人生が変わる前に

年金って、正直、面倒ですよね。通知もたくさん来るし、制度もややこしい。でも、それを「面倒だから」で放っておくと、気づいたときには手遅れ――そんなことも、本当にあるんです。

2023年の時点で、無年金の高齢者は日本全国で約50万人と言われています。その背景には、「制度を知らなかった」「余裕がなくて放置していた」といった理由が山ほど。

でも、制度はちゃんと整っています。未納期間があっても、「追納」(10年以内)や「任意加入」(60歳以降)でカバーする道はあるし、免除や猶予も活用できる。なにより、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で、自分の状況をいつでもチェックできます。

大事なのは、「知ろうとすること」。そして、「今、動くこと」です。

年金は、明日の自分を支える仕組み。
今の自分がどう向き合うかで、その未来は大きく変わります。

「自分は大丈夫かな?」と、ちょっとでも思ったら、まずは確認してみてください。きっと、今からでもできることがあるはずです。

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