「えっ、どっちかしかもらえないの!?」64歳で直面する年金の選択とは?
突然ですが、こんな状況、想像できますか?
長年支えてくれたパートナーを亡くし、遺族年金を頼りにこれまでの生活を何とか保ってきたあなた。ところが64歳の誕生日が近づいた頃、年金事務所から「特別支給の老齢厚生年金」の案内が届きます。
「やっと自分の年金ももらえる!」と喜んだのも束の間…。
実はこのタイミングで、大きな“選択”が迫られるのです。
64歳は、年金の分かれ道
ここで覚えておいてほしいのは、「64歳では、遺族厚生年金と特別支給老齢厚生年金の両方を同時にもらうことはできない」ということ。
つまり、どちらか一方を選ばなければいけないのです。
多くの人が勘違いしがちなのですが、「もらえる権利がある=両方もらえる」ではありません。64歳の時点では、片方を選ぶ必要があります。そして、選ばなかったほうは基本的に“支給停止”になります。
じゃあ、どっちを選べばいいの?
これは人によって答えが異なります。重要なのは、「どちらが経済的にメリットが大きいか」を見極めること。
たとえば、現在受け取っている遺族厚生年金が月10万円で、自分の老齢厚生年金が月8万円だった場合、わざわざ老齢年金に切り替える必要はありませんよね。ところが、自分の年金額のほうが多い場合には、老齢年金に切り替えることで手取りが増える可能性もあります。
さらに、「差額だけもらえるんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、基本的には支給停止です。差額支給はごく限られたケースであり、実際の金額や制度の細かい条件をしっかり確認する必要があります。
65歳になると変わる「年金のルール」
ここで朗報です。実は65歳を迎えると、年金の取り扱いが変わります。
65歳以上では、遺族厚生年金と老齢年金の併給が可能になります。たとえば、老齢基礎年金+遺族厚生年金、または老齢厚生年金+遺族厚生年金というように、組み合わせて受け取れるようになるのです。
だからこそ、64歳での選択は“つなぎ期間”の調整とも言えます。
どう選ぶ?失敗しないためのチェックポイント
では、64歳時点で何を基準に判断すればいいのでしょうか?以下のポイントをチェックしてみましょう。
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✅ 現在の遺族年金の月額はいくら?
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✅ 特別支給老齢厚生年金の試算額は?
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✅ 他に収入はあるか?生活にどれくらいの支出があるか?
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✅ 来年以降、65歳以降の年金受給計画はどうなる?
こうした情報を整理することで、より納得のいく選択ができます。年金事務所での試算依頼や、信頼できるファイナンシャルプランナーへの相談もおすすめです。
最後に:人生後半の安心を左右する大切な選択
「たった1年の話でしょ?」と思うかもしれません。けれど、その1年の選択が、今後の家計に与える影響は小さくありません。
64歳は、ただ年を重ねるだけの年齢ではなく、自分の未来を見つめ直すタイミングです。
「私はどちらを選ぶべきか?」と、いま一度立ち止まって考えてみませんか?
必要であれば、具体的な試算例や比較シミュレーションもご用意できますので、お気軽にお声かけくださいね。
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