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64歳で特別支給の老齢厚生年金を受給している人が繰上げ受給を選ぶとどうなる?

目次

「え、年金が止まるの?」64歳で繰上げを検討しているあなたが今知っておきたいこと

「せっかくもらってる年金が、繰上げで止まるなんて…そんなの聞いてない!」
実はこれ、年金相談でよくある“勘違い”のひとつなんです。

64歳で「特別支給の老齢厚生年金」を受給している人が、65歳からの年金を“前倒しでもらう”「繰上げ受給」を選ぶと、どうなるのか?

答えはズバリ、「特別支給の老齢厚生年金は停止」になります。
「え、なんで? 減るのはわかるけど、なんで止まるの?」と思った方、ここからわかりやすく解説していきますね。


まず、特別支給の老齢厚生年金って何?

これはいわば“過渡期限定の年金”。
今のように65歳からの年金制度が整う前に、「段階的に移行するための救済措置」として作られた制度なんです。

たとえばあなたが64歳で特別支給を受け取っているなら、男性は1961年(昭和36年)4月1日以前、女性なら1966年(昭和41年)4月1日以前の生まれで、かつ厚生年金に1年以上加入していた方、というケースが多いでしょう。


繰上げ受給の基本ルール

「65歳まで待たずに年金を受け取りたい」
これが繰上げ受給のシンプルな目的です。

ただし、早くもらう代わりに年金額は一生減額されるというデメリットがあります。
2025年3月現在のルールでは、1カ月繰り上げるごとに0.4%減額。
つまり、64歳で繰上げた場合、12カ月分早めることになり、年金は4.8%減になる計算です。


なぜ、繰上げると特別支給が止まるのか?

ここが一番のポイントです。

特別支給は「65歳からの年金が始まるまでの“つなぎ”」という位置づけ。
なので、本来65歳から受け取るはずだった年金を前倒しで受け取る(繰上げ)と、その瞬間に“つなぎ”の役目が終わる=特別支給はストップというわけなんです。

しかも、繰上げの申請が通った翌月からピタッと切り替わります。
つまり、「両方受け取る」はできません。


実際の金額でシミュレーションしてみよう

では、少しリアルな数字で見てみましょう。

今の状況

  • 特別支給の老齢厚生年金:月5万円

  • 65歳からの予定年金:
     - 老齢基礎年金:月6.5万円
     - 老齢厚生年金:月8万円
     → 合計:月14.5万円

64歳で繰上げた場合

  • 減額率4.8%適用で
     14.5万円 ×(1 – 0.048)= 約13.8万円

  • 64歳から13.8万円を受給開始

  • 特別支給の5万円は停止

繰上げしない場合

  • 今は5万円、65歳から14.5万円

つまり、「今すぐ多くもらえるか」「将来もらう額を最大化するか」の選択なんです。


注意したい3つのポイント

  1. 減額は一生続く
     一度繰上げを選ぶと、ずっと減額されたまま。後から戻すことはできません。

  2. 繰上げは取り消せない
     申請後のキャンセルは不可。「ちょっと試しに」は通用しません。

  3. 健康やライフプラン次第で損得が変わる
     長生きすればするほど、減額された年金が不利になるケースも。


【体験談】「あと1年我慢してよかった…」

私の叔父・Hさん(64歳)も、特別支給を受けながら繰上げを検討していた一人。
急な車の修理費や医療費で悩んで、「年金繰り上げて補填しようかな…」と年金事務所へ。

でも、相談してみてビックリ。
「今の月5万円は止まって、代わりに減額された月10万円が来るだけです」と言われたそうです。

「生活はできてるし、あと1年待ったほうが得だな」と気づいて、繰上げをやめました。
「決断の前にシミュレーション、大事だね」と今では笑い話になっています。


最後に:あなたにとってベストな選択とは?

繰上げをすれば、確かに64歳からまとまった金額を受け取れます。
でもその代わりに、「特別支給は停止」「生涯年金は減額」という代償もついてくる。

目の前の安心感を取るか、将来の安定を取るか——
大切なのは、自分の健康、貯蓄、ライフプランに合わせて納得できる選択をすることです。

迷ったら、まずは年金事務所で自分のケースを確認して、じっくり考えてみましょう。
焦らなくても大丈夫。年金は「一生に関わるお金」ですから。

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